家に居る時は、困った事、行き詰った事、心配事などあっても
いっさい顔や振る舞いに出さなかった父。
いかなる場合でも、デンと構えて家族には心配させない。
それだけに威厳のある父だった。
いっさい顔や振る舞いに出さなかった父。
いかなる場合でも、デンと構えて家族には心配させない。
それだけに威厳のある父だった。
父は零細な町工場(おもちゃ工場)の経営者だった。
当時、家にはたくさんの職人さんが朝から晩まで仕事に
就き、それを仕切っていたのが父だ。
そんな父の背中を見ながら育った僕。
経営者たる父は輝いて見えたし、時には厳しくも、優しくも
あった。
それに比べ、今の僕には小さな商いし
それでもその血を受け継いだサラブレッドと自負し
長柄町山之郷へ移住を決め、新境地での新生活とカフェ経営など
自分にとってはすべてがゼロからのスタートとなった。
父と同じ経営者でも、僕はまだまだ比べるとアマちゃんだし、
父の様に威厳を持った、時には厳しく、時には優しい、そんな
カフェオーナーでもない。
でも、きちんとした目標や戦略を持ち、ブレの無いコンセプトに基
少しでも父の様な経営者になりたいのだ。
カエルの子はカエルと言われる様に・・・